ツインリンクもてぎ 初CART観戦記 2000-05/19決勝
始めに
始めに お断りしますが、私 今回観戦して来たCARTについては
2,3戦のレース中継、CART番組「BOON!」(日テレ 木曜深夜24時過ぎから)で 得たくらいの知識しかない ど素人です。
前回のレース 最難関オーバルであるナザレス戦は
クラッシュ続出の 大混戦でした。
オーバルって どう番狂わせが あるかわかんない レースなのね…と思い、
もしかしたら、日本人地元にてCART初勝利の歴史的瞬間にあえるかも…
といったミーハーな気分で
日曜日に 会場もてぎの交通手段などデータをネットで入手
明け月曜日に 近所の「チケットぴあ」で 2番目に安価な「自由席CDE」を購入し、
(一番安い自由席はバックストレートの芝生のみなんでね。ピットも見えへんし)
その週の土曜日に 決勝のみを観戦という、ホント思いつきのイベントでした。
当日
深夜 前日(5/17.18)に行われた予選テレビ放映を
観ながら午前三時すぎまでCG作業などをやって 睡眠。
タイムスケジュールなど ろくすっぽたてず とりあえず朝七時に出発。
電車でガッタンコ、宇都宮駅からは送迎観光バス(有料)で ユーラユラと
天気も快晴、まさに遠足気分です。
決勝スタート一時間前の十一時半に 現地到着。
とりあえず席を…と 鉄柵をくぐると 開けた視界…その先に レースコースはありました。
「うおおぉぉーでっけぇ おもちゃヤン」
オーバルコースとは いわゆる学校のトラックと同じ 楕円形のコースです。
そんな規則的な路面が 囲むスタンドが 栃木の山中を背景にある様は
スタジアムとしては 最大規模でありながらも 大自然に較べれば小さくもある
陽気なアメリカ人が考え付きそうな 壮大なスケールのオモチャでした。
自由席は こんな時間では既に満席で
確保すのは どうも無理だと決めた私は、気分だけはね…
と昼飯調達に再び外部施設にトンボ帰り。
賑わう出店は モータースポーツ・グッズのお土産やと
ホットドックなどのアメリカンライズな 食べ物の屋台でいっぱいでした。
みんな 陣取りはすんでるんでしょうね。どこも行列 大賑わいです。
ステーキの串焼きとビールとたこ焼きで腹を満たすと
近さが無理なら アングルでと 取材用テレビカメラが立並ぶ 第1コーナースタンド上段をチョイスしました。
(コースは左回り スタンドのあるホームストレート 第一、第二カーブ
バックストレート 第三、第四カーブ と理解してください。)
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| 私の観戦ポイント 第一コーナー カメラ特設セット横 スタンド最上段 鉄パイプ上 座り視点 より。 (最終イエローコーション時) |
決勝スタート
そして いよいよスタートラップ。
パレードラップとして 原色に煌めくチャンプカーがコース中央のピットより 続々と登場。
くるくると何周かまわると
やがて、私の席からは最奥の第四コーナーあたりから エンジン音に変化が…
アクセル フルスロットルです。
グリーンフラッグの旗の下 轟音を上げながら
私のいる 第一コーナへと 隊列が迫ってきます。
さぁ レース スタートです。
ゥ ォォォォォオオオオオオ…
最初に 路面を噛むタイヤの音が、
バリバリバリバリバリ
そして 大気を震わすエンジン音、
ヴァァーーーーン ヴァーーン、ヲーン、ワーン、―ン、ッン、ッン、ン、ン、ン。
間髪いれずに 通過する 風を切る音が…次々と面前を駆抜けていきます。
はじめて聞く 世界最速の車の 轟音は想像以上でした。
私のいた席は スタンド最上段ですよ。
そこでも 鉄柵に横座りしてる私の右耳の鼓膜はビリビリと振るえ、
晴れ渡る 当然屋根など無い 開放された空なのに その爆音は轟き渡ります。
スピーカーから スタジアム全部に流されているDJ風の実況も
内容どころか その声さえ聞えない様です。
東京ドームの5万5千人をしのぐ
もてき史上最高の7万2千人の大観衆の声援もかすんで聞えます。
そして 近い。ホントすぐ側なんです。
スタンドからチャンプカーのレコードライン(レースで通常走る最短タイムライン)までの 距離は5メートルほどか。
全手動、 ドライバーの腕先一つで操られる 時速380q 新幹線と同じような速度が 観客の鼻先を掠めていくんです。
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| 近いんデス。 この車は 違う車ですけど 走ってる ラインはまったく同じ位置です。 (メインスタンド 最前列から ビクトリーラン時) |
さて、レースの方は 初っ端も初っ端 スタート1周目にしてアクシデント発生 イエローフラッグ。
(アクシデントが起きた際 安全にレース出来る コンディションに戻すまで
主催者のペースカーが コースへ侵入。トップの前に座り 全車徐行運転となります。
当然 追い抜きは禁止です。各車間は その差は0になりますけどね)
あまりにも 突然な出来事に あっけを取られたのですが
事体を把握したときは 「さすが CART」と 大笑いしました。
そして、当然のように再開。20周もする頃には 楕円のコース上 一周全部に マシンが散らばる 感じです。
素人の私には 全体的なレース展開は もはや 分からなくなりました。
とりあえず
カーbT 白赤の車の 木虎之助(トラ)。
カー52 緑のavexの広告プリントの 中野信治(中野)。
今や、対角線状になるまでに 位置する二人のみを 追っかけることを第一に
次に コース全体で オーバーテイク(前車を抜くこと)と、スローダウンのチェックのみとなりました。
そのトラは20位前後で 抜いては抜かれての デッドヒート…というより さえない感じ。
しかし、周回遅れは ゆるさじとの らしげな意地のブロッグは
ホームストレートから第一コーナー私の前ででと 魅せてくれましたよ。
なのですが、それからしばらくすると ずるずると位置を落とし 何故か とっととピットロードへ…
復帰するも すぐ また二度目のピットイン。それきりでコース上に出てくることはありませんでした。
(後に テレビ放映で マシントラブルと知りました)
こうなると ひたすら中野に集中となります。
ただ トラのかわりにと
ちょこちょこ パッシング(これも抜くこと)を繰り超えす 機敏な黄色いShellが 気になったのもこの頃です。
後でテレビ中継で知ったのですが この車はトップグループで一人 フォードエンジン
単独タイミングでのピットインを繰り返していた為 そんな風にうつったようです。
(周回遅れとなる車は トップを走る車に 邪魔にならないよう
ラインをゆずる義務があるんです。)
さぁ 中野信治 なのですが、トラに続いての 速攻なピットイン。
その後も 普通に走ってるところを見ると 通常の給油のようです。
続々と 燃料補給する車出てきたし もう そんな時間帯なんだ。。
私がよくみるF1では ピットインは定石として 後から入る方が有利(色んな作戦がありますけどね)ってのがあるんで
なんか、やな感じでしたが…CARTにはCARTの作戦があるんだよね。
とりあえず 無事なピットアウトに拍手。
周回遅れ ロベルト・モレノ パッシングシーンは
5周くらい 抜けそうで 抜けない じりじりする様だったので
私のところからは最奥 第3ターンで やっとこさ 追い抜いたときには 喜んで拍手したのですが、
まわりからは 白い目 無反応。頑張ったじゃんよ、中野信治 周回遅れの車抜きだけど。
後でみた テレビ放映では このシーンは大盛り上がり
「「GO〜信治!!」」って 私より熱かったよ。
その後も 中野の見事な走りは続くのですが
正直 いつ誰をぬいたのか よく分からなかったりします。
先とは違い 周回遅れの車をも スイスイとさばいていくし
ピットインはつねに 誰かやってる感じなんで。
ふと 気が付いてみると
リーダーボード上に 5 52の文字が… 5位=カー52 中野信治です。
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リーダーボード 私のような 実況が届かないところの 観戦者には 唯一のレース全体状況把握の手段です。 最上段が Lap数(周回数) ひとつおいて 以下 左にトータル順位の数字 右にカーbナす。 ちなみにカーbヘ 当然車体にも 明記されてますが 他にも 会場で配られていた 無料パンフで確認できます。 下位の下半分は 定期的に 表示がうつりかわります。 でっかい オーロラビジョンもあるのですが 双眼鏡 家に忘れちゃったんで… (レース終了時のもの つわものどもの夢の跡 日本人の戦績です。) |
「おおぉっ 凄いぞ、っしゃあ、いっけー」
と意気込んだ 私なのですが
「あっれー」
レース大詰め180周くらいで ピットイン…
「あらら…」順位 落としちゃいました。
燃料タンクの状況は 素人にはつかめてませんでした。
残り周回も一桁 いよいよ終盤も大詰めのところで、
第三コーナーから 壁にズリズリ 第4コーナーで クラッシュ。
即 イエローフラッグなアクシデント発生。
「ええぇー。このままイエローフラッグ 徐行運転でチェッカーはかっこ悪いよー」
と あんまりな展開に なげく私です。
エンジン音が消え 静かになったサーキットに
今更ながら 私に その存在を思い出させた 実況の
「がんばれースタッフの野郎。こんなんじゃ ヤダゼ、ベイベー(な感じ)」
ヤンキーの応援が 響き渡ります。
ペースカーも必死(?)の 牛歩戦術です。
さて、この辺で 実況に続き キオスクで買った「写るんです」の存在を思い出し
私は 写真撮影に入りました。
(なもんで こんなんしか 無いの)
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| 中野信治のチャンプカー。 緑の52(後方ウイング側面に 見えないか) avexでロゴマーク(これも見にくいね)なカーです。 あの速さじゃ 写せんと あきらめてたんだ そんな私の唯一のシャッターチャンス イエローコンディション時からです。 |
そして なんとか 間に合った。
オフィシャル 必死の撤去作業がみのり さぁレース再開。
で、こっからが ? なんですよ。
実況とリーダーボード 残り周回 数 間違えてたんだ。
実況は口で訂正したんですけど ボードは198(?)のまんま。
後のテレビでみると ファイナルラップを意味する ホワイトフラッグが振られたらしいんですけど
私のトコからは 旗、わかりのせんでした。
(今までは コース途中に途中にあるランプで見てたんだ)
「「さぁ 観客席総立ちー」」ってテレビ いってましたけど 私の周りは ???でしたね。
フィニッシュは これは分かった。
先に言った黄色のShellは 今や堂々一位につけている ケニー・ブラックでした。
せっかくつけた後車との差が 縮まったのも なんのその
チョロQなみの ゼンマイだっしゅスタートは凄かったです。
逆にあまりに鮮やかだったんで
これで ホントにレース終了なの と実感がわかなかっりしました。
チェッカーフラッグも 残念 見えませんでした。
これにて レース終了です。
中野信治は 8位入賞でした。
一夜漬けすらしてない 勉強不足の割には 上出来でしょう。
そのプレイで目付けた ケニー・ブラックが一位とったし 中野信治も追っかけれたしね。
(出来すぎかとも お思いかもしれませんが
黄色の車って他には もう一台しか無かったんで
動きが 分かりやすかったんだ))
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左 やったね 初勝利 ケニー・ブラック なのですが フォードエンジンユーザーなんです。 ホンダは地元で もてぎは ホンダが作ったサーキット また勝てませんでした。 2位のカストロネベスのコメントは 「そーりー ホンダ」で始まりましたね。 (表彰式より) |
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| 右 応援してくれたファンへの挨拶 楽しかったよ 中野信治。 (さすがに これじゃ分からないか 中央に立ってる 人なんですけど…) レース後 コメント収録後 すぐにです (見えるついたてが コメント席裏にあたります) |
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レース後
サッカーや野球も観戦した後に
バックネット裏や スタンド最前列など
ピッチ上の選手と同じ視点にたち 選手気分でスタジアム全体を見回す私なんですが、
ここ もてぎでは 私の様な人には 大変嬉しい コースウォークなる企画があったんです。
ネットで見つけたときは まさかと思いましたが その名の通り
じかに サーキット コース上に降り立ち 好きにしていい企画なんです。
表彰式を終え 正規プログラムが終わったのを
見図るかのように 降りはじめてきた雷雨の中
唯一買った お土産の CARTロゴ入りの傘をさして
ガチンコの「鈴鹿8耐」企画 よろしく コース上を とっとこ 走ってたのは 私です。
おかげさまで ぶっちぎりの一位でした。(そんなアホやるのはプロレスファンの私だけ)
でも途中途中で 色々ありましたよ。
まずは 私の観戦ポイントの 目の前の 第一第二コーナーのバンク(傾斜角)を この足で かけ上り かけおりたり
最速のバックストレートの終わり 第三コーナーでは 急なシフトブレーキを物語る タイヤの解けた ラバーかすを拾ったり、
第四コーナでは レース大詰めでクラッシュしたニコラ・ミノシアンの
事故跡 壁に剥げ付いている 赤い塗装とタイヤ後を 爪ではぎとったり…
写真は フィルム切れちゃった。これこそ撮りたかったのに。
雨強くて 中止かと思ったんで その前に無理に使い切っちゃったんだ
思いつきで足を運んだ CART「ツインリンクもてぎ」でしたけど 素人なりに楽しめました。
といかく あの音(オンボードカメラの音声でも原チャリじみてる エンジン音ですが 現地比100倍です)と
最初の第一コーナーへの飛び込みの 背筋をはしった
あのファーストコンタクトの迫力は テレビでは味わえない実感でした。
公式記録