なんとなくなCGの描き方
使用ソフトは「Adobe Photoshop5.0」。
たいしたテクニックは使ってないのでレイヤーが使えるソフトなら
たいがいは応用できると思うんだけど…
1.原画をスキャナで取り込みます。鉛筆描きで雑なもんですね。こういうおどろおどろしいのは
適当でも線をいっぱい描き込むと結構様になります。
2.「イメージ」→「色調補正」→「レベル補正」で灰色だった鉛筆の線をより黒く。
空白の無地の部分も汚れているのでより白く。
コントラストをつけます。
3.「選択範囲」→「色域指定」で白の部分を若干〈20くらい?〉"許容量"を付けて選択。で「選択反転」〈黒い線を選択に〉。
「新規レイヤー」で「コピーorカットしたレイヤー」。これで主線のレイヤー完成です。
このレイヤーは"乗算モード"にしておきます。
4.領域分け。主線レイヤーの下に新規にレイヤーをつくり、塗り絵をします。
主線レイヤー上で上手く"選択範囲"を使用して拾えるテクニックもあるのかもしれませんが、
私は原画の味を生かしたい〈線の強弱とか途切れ食みだしとか〉性質なので
ひたすら"ラインツール"をフリーハンドでピ〜ピ〜引いては"バケツツール"で塗りつぶし。
水玉やストライプなどの模様はこの最初の領域分けの時には塗り分けません。
今回のだと頭とか首周りの鱗の模様など〈図ではやっちゃってるけど〉。
5.塗り。塗り絵をしたレイヤーのコピー〈色レイヤーと呼称〉を作り、地の色でベタ塗り。
その後、コピー元の塗り絵レイヤーから選択範囲を拾ってはひたすら塗ります。
マスクなどの機能でもいいのでしょうが、レイヤーが増えてうざいんで、
領域選択用のレイヤーは塗り絵レイヤー一枚で。
"エアーブラシ"の"乗算・強さ〈濃度〉8%"くらいで塗り塗りと。
基本的に同じ色相、彩度チトだけ増しの明度を落とした色〈同系色〉ですが、微妙に色相をずらした色で上塗り〈乗算〉すると
深みが出るような。反対色を選ぶような特別な色彩センスはないので、しこく普通の手法です。
暗いところを塗ったら明るいところの塗り。"エアーブラシ"kの"スクリーン"か"覆い焼き"でしょうか。
6.模様の色づけ。選択範囲を取るために利用していた塗り絵レイヤーに戻り、模様部分の塗り絵に着手。
終わったら同じ色の部分を全て選択し、色レイヤーへ。「イメージ」「色調補正」「色相・彩度」で
"色彩の統一"のボックスをオンで色づけ。
模様は立体の影ではなく、その物の地の色なんで、立体の影塗り、ハイライト塗りとは別な手法でで行います。
こうしますと同一平面の色違いっぽい質感が出るような。
7.6の段階で終わらせてしまう人が結構多いようですが、私は量感を求める時はもう一手間。
主線レイヤーの下、5で色塗ったレイヤーの上に新規レイヤーを"乗算で"作成〈影レイヤーと呼称〉。
彩度を落とした灰色系の色で物体が物体に落とす影を色塗り。
図では鎖が落とす影とかが分かるでしょうか。
直線的にかたどるエッジをたてると、立体を表現する影〈エアーブラシでのグラデーション〉とは区別メリハリがつきます。
人でもおでこに落ちる髪の毛の影とか、顎が首に落とす影など、単純な絵でも結構出番あります。
ちなみに距離が近いと影も傍に濃くエッジもはっきりと。距離が遠いと影も離れて薄く、エッジもぼやけるように心掛けてます。
影レイヤーと主線のみだとこんな感じ〈色レイヤー・塗り絵レイヤーを消した状態〉。
少しくらいなら下地にあった色相〈色合い〉な彩度〈鮮やかさ〉をつけてもいいのですが、面倒なんで、灰色ばっか。
"彩度ゼロ=色相どうでもいい"な無彩色はどんな色にでも合います。
黒や白がファッションでも定番なのはそのためです。
8.主線が目立ちすぎな場合は模様と同じように塗り絵レイヤーから選択範囲拾って
少しだけ"選択範囲を拡張"で"色彩の統一"で。人間では二重のまぶたとか鼻、鎖骨など線を書き込む私なので
よく出番ありますが、今回はおどろおどろしいけど微妙にチープ〈めっちゃ真面目に精密に原画描いてるわけじゃないので〉が
テーマなんで黒のままGo。
9.で完成。原寸大、作業用のサイズ。
A4を300dpiグレースケールでスキャニング縮小50%くらいかな。
フリーハンドのマウス〈今回の作業の全ても〉はこんなもんです。