ヴギィズ★エンジェル
「潜入?」


 エンジェル・プロジェクト
第三段階 レベル4 旧シアトル基地攻撃作戦。
 
 当初の予定通り4人のサイボーグ戦士
エンジェルズは ヴギィと栞 残りの二人の二組に戦力を分散し 
敵地 S・Eの要塞奥深くに 進入していた。

 ドゴオォォーン!
 ガガガガガガガガガガガ…!!

「うらうらううらうらぁ!」
 
 もうもうと立ち込める硝煙の中ヴギィは、
銃器のエキスパート レベッカから借り受けた
マシンガンを乱射しまくる。

「ちよっと、ヴギィ。今回の指令は
 敵基地内部への潜入 
 エネルギー炉 及び中央集積回路の破壊による
 シアトル方面の 敵勢力圏からの奪回が 目的でしょうに」
 ヴギィを必死に追いかけながら
己自身でも確かめるように この作戦の主旨を説明する 栞。

「聞いてるの。
 せっかく私が 頑張ってここまで来たのに
 貴女 まかせろって言うから お願いしてみれば…って
 聞こえてる ヴギィ!」

「うらうらうらうらうらー!」
 トリップしているヴギィの 耳には全く入っていないようだ。

「ヴギィのおバカぁ、キャラ違ってるわよぉ!!」
 
 ピタ…

「………今 なんて仰りました 栞さん」
「あら、聞こえた。 うん、良かった」
 冷たい視線を返すヴギィに
心からの 天使の微笑みを浮かべる 栞。

 ヴィー、ヴィー、ヴィー
 瓦礫に埋もれ 散々に破壊尽くされた通路に
今更のように 警報が響き渡る。


  「ほう あの名高きエンジェルスが 我が基地にご来訪くださるとは…
   丁重にお出向かいを してあげなければなりませんね」


「ほらぁ 見つかったじゃない 私を巻き添えにしないでぇ」
「来た来たぁ これからが、本番よ いくわよ 栞!」

 笑顔から一転 泣き叫ぶ栞の手を取ると
ヴギィは 勇躍勇み出て 目の前のシャッターを
得意の得物のビームサーベルで 一刀両断に斬って捨てた。

 と、その向こうから…

「ぅにゃ!?」
「キャア!!」
 奥から伸びてきたのは
メタル製の伸縮可能な蔦状の 捕縛機械のアーム。
まさに触手といった様の機械が 二人の身体に絡みつく。

「えっ、え、えー」
「きゃあ きゃあ きゃあー!」
 多勢に無勢 なすすべなく四肢を絡め散られていく 二人。

 『ようこそ、エンジェルスの諸君。
  特別に今回は 君たちのような 女性型サイボーグへの
  もてなしを用意しておいてあるのだよ』

 『その触手の表面の液体は
  サイボーグの電脳からの送信神経のみを麻痺させ、
  メス型にたいしては 催淫効果もあるのだ』

「って、Hくさい攻撃なの?」
「いやああああ…!」

 外で潜伏待機中のストライクマイヤーの人工知能。
識別信号を感知中…イエロー。映像をメインスクリーンに展開。
識別信号レッド…消失。
「「010100………ヴギィ 死ぬときは一緒だ…間に合えよぉ!」」
 主砲正射三連。
 目標全壊 確認 
 メインエンジン 最大戦速。

 もはや、当初の作戦の予定とは 完全に外れた
豪快な戦況が展開しつつあった。
   

 ストライクマイヤーのメインスクリーン画像(現実)



 
 悶々悶々悶々悶々悶々
「「0010X00…うおぉぉっ…
 こんなコトはさせん ヴギィー!」」
(以下下図 人工知能ストライクマイヤーの
 戦力シミュレーションによる戦況推測 画像 )





ストライクマイヤーの妄想


「電脳戦隊ヴギィズ★エンジェル」より
(左)栞 (右)ヴギィ
「潜入?」

 五万リクエストとなる大張監督作品「ヴギィエンジェル」をおおくりします。
CDドラマ、漫画 OVAと メディアミックスな展開をしているこのタイトルですが、
監督大張節(いつもの大胆アクションシーンやHぃの)は
同時進行していたTVアニメ「VIRUS」の仕事が 忙しかったのか
あまり発揮されていないような気がします。
 この手の着せ替え絵は くそ真面目に同じ構図で脱がせていくのが スジなんでしょうけど
別にこだわる事無いんだってコトにふと気付きまして こんなん出来ました。

2001-04/13