2018/03/31(土)アニメ「宇宙よりも遠い場所」(よりもい)×国立極地研究所のコラボイベントに行ってきました。東京都立川。
非売品の全員プレゼントの"ペンギン饅頭号ペーパークラフト"と常設の南極・北極科学館のガチャガチャの"雪上車"と"無人機"。


 10時開始で私は8時半に到着で100番目あたり。10時頃には300〜400人の列になっていました。
16時までの終日だと1000人くらいの人が訪れた感じでしょうか。


 現在は第59次南極観測隊。戦後の1956年(昭和31)より始まり、
1965年の第7次以降は昭和基地には常に日本人がいる状態です。
南極観測船も物資を運び調査して帰還し整備してまた南極へ、を毎年繰り返しております。冬は氷が厚く接舷出来ません。
その期間残っているのが越冬隊。
 ここ極地研は南極観測の日本拠点で研究や通信、物資の備蓄なども行っており
その倉庫を今回特別に開放してのイベントとなりました。

 物販の列。行列の目当てはコレ。先行販売で一部のグッズ以外は4月から各所でも販売開始されますが。

 物販だけてもなく、アニメ「よりもい」とコラボした展示も設けていました。
このイラストは今回のコラボの為の書き下ろし。


 ヒャッハー! 死にますフゥ〜!(結月)


 柵までが条約で近づいてはいけないペンギンから5mの位置。コウテイペンギンは身長(?)1m〜1.2m。


 がちキャン


 アニメから離れた南極の展示。
1983年の映画「南極物語」で有名なカラフト犬は1990年以降は条約により持ち込み禁止になってまいす。



 現役の倉庫なので舞台裏には実際の物資が。


 昔の”南極新聞”。基本、遠征中の南極観測隊の中で楽しまれてたのかな。


 南極ガールズたちの旅の軌跡。公式サイトにも毎回どこからどこへ行ったって地図載せてましたね。



 客層は男性が9割方で、まぁシャイなんで書き割背景の記念撮影は
あんまり使われてませんでした。



 設定資料や枚話のあらすじピックアップなどもありましたが、ほぼ公式サイトの物。
原画展示は撮影禁止なので、今回限定の倉庫開放のイベントはこれくらいで。


南極・北極科学館


 国立極地研究所内の常設の施設です。
入場無料でそんなに広くないと聞いていたのですが、予想以上にボリュームのある施設でした。


 タロ、ジロなどカラフト犬の銅像。昔は東京タワーの下にありました。
ジロと忠犬ハチ公の剥製は上野の国立科学博物館にあります。



 砕氷船しらせのスクリューの羽根の一つ。


 コンパサー


 この写真の範囲だけで全体の1/4くらいは見えてるかな。
確かに広くないのですが、ジャンルが"歴史""こちら昭和基地""大気・氷""オーロラ""岩石・隕石""生物"と
バラエティ豊かで、展示内容も現物、図解パネル、VTR、体験と五感で楽しめます。
 多分、これまでで一番客が多かった日だった気もしますが、さほどストレスもなく2時間以上楽しみました。


 南極大陸のデカさ。沖縄あたりに昭和基地。北海道の上の黄色いのが南極点。


 アニメの場面のバネルは今後も結構長く置いておくような気がします。


 上のドリルが思ってたよりスゴくて、富士山の高さな3000mの深さまで到達して34万年前の氷を持ってくる、とかいう
スケールのデカイ話。氷の中には当時の空気が入ってる。

 無人飛行機、翼幅が1m強くらいだったかな。


 雪上車KD604、日本の南極観測史上、最初で最後となる第9次南極観測隊の極点往復プロジェクトで、
1968(昭和43)年12月19日南極点に到達した3台のうちの一台。

 オイルのポンプは手回し式。アニメでも報瀬がやってました。さわって回せます。


 すごい小さいです。入り口は140cmくらい? 中の天井も160cmくらいか。
小さい方が色々有利なのと、当時の人は小さかったのかな。

 劇中の「ようそろ〜」言った日向の目線かな。中は狭いと書きましたが、高さはキャタピラで高いですね。


 一次隊(1956年)の服装。


 更に前。日本の極地観測の祖の白瀬矗の時代、明治45年(1912年)の展示。
左のは再現したもので、右のは本物。
南極点初到達したロアール・アムンセンの帰路ともすれ違っています。白瀬隊は南極点まではいける装備ではなかったと思いますが。


 漁船を改造して、東郷平八郎が命名した"開南丸"。長さ30m…。

 戦後の歴代南極観測船の4隻。遠近感で大きさが分かりづらいですが、
奥下、宗谷(全長82.3m)(1957〜1962)、奥上、ふじ(全長100m)(1965〜1983)、
手前下、しらせ(全長134m)(1983〜2008)、手前上、二代目しらせ(全長138m)(2009〜)


 南極の隕石。黒いトコは大気圏突入の摩擦で溶けたトコ。さわれます。


 千葉の時代が来る?
地磁気逆転の研究とかで学会に出して審査中な、現在進行形のお話。


 昭和基地のお部屋。



 靴脱いで中に入れます。ベットは意外と低いです。下は物置き場だし。
「よりもい」の背景美術は女子高生の主観として作ってるトコが、結構多い気がしてきました。


 昭和基地と常に繋がっているのが極地研。写真取り忘れましたが、この上にはライブカメラ映像を出してました。


 昭和基地全図。
アニメの12話で内陸に向かいましたが、昭和基地は島にあります(東オングル島。昭和基地内通貨オングル)。
だから最初はヘリで、大陸に置いておいた雪上車に乗り換えてます。


 最新の防寒着。


 が着れます。


 あまり着る人いないんで、すぐ着れました。靴とズボンと上着と着ると、
全身が毛布に包まれたみたいに、ぬくぬくフワフワ。一つだけじゃなくてセットじゃないと分かりません。
レンタルのスキーウェアとは全然違いました。


 これだけは他の人に撮ってもらいました。スタイル悪くてカッコ悪いなぁ、まぁいいです。
(冬用の?)寝袋みたいな保温と厚さだったでしょうか。


 極地はエネルギーの源の日光が少ないので、生物は少ないのですが、こんな大きな魚も。


 ウェッデルアザラシの幼態と「よりもい」グッズのウェッデルアザラシソーダー缶


 成体はコッチ。体長3m体重400kg。条約で15m以内に近づいてはいけません。


 コウテイペンギン。南極で出てきませんでしたね。
アデリーペンギンは羽根を開いて歩くんだけど、コウテイペンギンはピタリとくっつけて歩くんで
どっちもかわいくて笑えます。


 ホッキョクギツネ。陸地がないせいでか、北極の展示はほとんどなかったですね。
名前は南極・北極科学館。


 南極で唯一いくらでも持ってきてよいもの、氷は研究の他に、
こうした広報体験用に結構使われてるらしいです。
さわれます。シャーベットだけど氷みたいな感じ?


 午後3時から物販購入者への抽選会があったので集合。
1000円購入で1口で3000番くらいも出てたっけか。賞品は10人分だけなので当然当たらず。


 南極・北極科学館で買った昭和基地の消印封筒。よくあるポストカードよりよくありません? 値段は500円。

 「よりもい」グッズはキーホルダー入りコラボ缶を何本かと後少し、普段からあまりグッズに興味ないので。

 アニメに協力したことで官が嫌な思いしなければいいな、イベントが無事盛況に終わればよいなと
近場だったので足を運びました。
 常設の南極・北極科学館は結構良いです。近場に用事があった際に寄ってみれば
3話の科学館来場体験と共に、南極の疑似体験も色々出来ます。楽しかったです。


2018/03/31