うちのようなサイトに来る皆様方なのですが

「児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律
(児童買春児童ポルノ禁止法)(以下、児ポ法)」
という法律をご存知でしょうか。

 この法律は性的搾取される児童の保護を目的に
18歳未満(法律上の児童)の売春や、18歳未満の(実在する人間の)裸の映像、写真等を
児童ポルノと定義して、それの製造、所持、販売を、禁止、処罰する法律です。
4年前から施行されていますが、今年改正される予定になっています。
しかしこの改正案の中で、児童ポルノの対象に絵を加えようという論議が行われているようです。
(4年前も絵を含むか否かでずいぶん議論があったようですが、問題有りで法文化せず)

現行法はこちら

児ポ法の改定審議は今年2003年の通常国会となりそうです。




2003-04/30
自民党の骨子案が出ました


危惧していた空想創作規制は含んでないようですが、
販売以外の単純所持
児童ポルノの定義も虐待は含まず
相変わらずの周りからの視点な、性欲を興奮・刺激させるもの
なのでしょうか。

実在児童の保護ではなく
風紀取締りの側面が強い基本改正案のような気が…。
これから国会に提出、審議されます。




児童ポルノに絵を入れるという事、それは…。 
脳内の産物である絵・創作物には当然年齢などはありません。
あくまでも同じ脳内の産物である設定として存在してるのみです。
それを空想と現実をないまぜにした18歳以下に"見える"という
大変主観的で曖昧な基準で判断という事は、
極論すると、性的表現を持ったマンガ・ゲーム・アニメの全てが「18歳未満に"見える"絵=児童ポルノ」とされ
違法とされる可能性もあります。
 児童という言葉の印象か一部に言われてるような創作の小学生や中学生を扱った「ロリ禁止」などでは無く、
男女の性的表現(お色気シーン、直接描写等)を扱った、
漫画、アニメ等、全ての絵を手段とする創作物に対する問題なのです。
(当然ながら男女の区別はありません(ショタの事ね)。)

 私はこの改正案(予想)に対して反対しています。
 動機、本音は自分の好きな漫画やゲームが無くなるのが嫌だから。

 その後付けとしての反対する論理は憲法で保障されている「表現の自由」に抵触するから。
今の性の氾濫の風潮から、表現側の自主規制が出来ていない…
取り締まられるのも自業自得ではないかという思いもあるのでしょうが、
これによって作者の持つ表現の自由を一方的に制限してよいという理屈は法学上では通用しないようです。
 私もごっちゃにしていたのですが、よく個人の自由を制限する手段として用いられる「公共の福祉」。
これは道徳やモラルなど心情的な曖昧な公序良俗などでは無く、お互いの人権と人権が対立した場合
そのどちらかの人権が抑えられる状況の事を言うようです(解釈自体色々あるのですが
とにかく法律の人権と社会的観念の道徳は同一平面には無いんです)。

参考に「人権モデル」と「道徳モデル」

「公共の福祉の乱用」

 ありもしないキャラクターの人権や、具体的な因果関係・実害が証明されて無い社会風紀が乱れるというだけでは
具体的な作家の表現の自由に相対することは出来ないわけで、
憲法違反、人権侵害な改正案(予定)となります。
私のような素人でも指摘出来るおかしな点をはらんだこの改正案(予定)ですが、
これをごり押ししようとする背景には、やはり
「児童(18歳未満)の性を描くのは”よくないこと”だから」という風潮があるのでしょうか。
この風潮に対しては十人十色、様々な考えがあるので、
ここでは私の個人的意見でどうこう云うつもりはありません。
道徳的見地ではそういう価値判断の基準の差があるから
法律という明文化されたものがその上にあり、
その力ゆえ必要最低限に限るべきで、乱発されてはならないのです。


どんな品性下劣なくだらないと思われる表現でも
他人の人権を侵害しない以上は、全て認められるべきなんです。
それが法律のさらに上にある憲法で保障されている「表現の自由」だと思っています。


 と、まぁ個人的な物云いですが、こんな感じで私は反対してますよって事。
初めて聞く人には多分何がどうなってるのか意味不明だと思うのですが
児ポ法改正案については前回の青環法騒ぎもあって、それなりに言葉は一人歩き
してるかなと思っての、一歩つっこんだ矛盾点、その反対の事情なんかをまとめてみました。
こっから先の現実問題に対してはある程度の自主規制とゾーニング(住み分け。見たくない権利を保護)が現実的?
ってのは極私的感想。

云うまでもありませんが、
実在の児童に対しての性的搾取を法的に取り締まる事に対しては賛成してます。
現行法では根幹の児童の人権にかかわるその点でさえ、
絵を含めようという筋違いからも分かるように、
公然ワイセツと混ざってしまい色々議論の余地があるようです。
だからこその3年後の改正を約束しての立法だったのですが…。

 
 詳しい事や、具体的手段は、以下のサイトで。
紹介した者として一言。
一個人での強硬手段は厳禁です。
現在はいずれのサイトも規模を大きくし組織だっているので、
思いつきで考え付くような手段は大よそ議論されています。
無思慮の過激な行動は逆に運動の足かせになるのでお止めください。


「児童保護の名を借りた憲法侵害を許すな」 

「連絡網AMI-Web」

「JSS:日本副次文化安全保障局 」

「有害」規制監視隊

「Rights Of Sex Fantsies-ROSF-」


私も何分見識浅い身。このページの内容に
誤解、誤報などありましたら、メールにてご意見願います。