JBL 4312

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JBL 4312

言わずと知れた、JBLスタジオモニターの末弟です。

私が二十歳のころに開店し、20世紀最後の年に閉店した注1
私の母がやっていた喫茶店にずっと置いてあったものです。

店の開店時に、父の意向で注2少しは良い音で音楽を流したいと言うことだったので、
日本橋にあるアサヒステレオセンターで相談して、これと、SANSUI AU−D607F、
赤井のオートリバース式のカセットデッキを買ったと記憶しています。

20代のころは、この店を良く手伝っていましたから、
当然このスピーカーを随分長い時間聞きつづけていました。

特にジャンルを選ばない、スピーカーで、SANSUI AU−D607Fとの相性も良く、
あのあたりの喫茶店では、一番の音を出していたと思います。

紙コーン(と言っても漉紙でも単なるパルプではなくシリコンカーボネートだったと記憶しています。)
のツイーターが特性はともかくほかのユニットと音のつながりが良くて、独特の雰囲気でなっていました。

効率も悪くなく、当時のシステムコンポのスピーカーと大して変わらないような、サイズにもかかわらず、
パワーを入れればいくらでもなってくれる頼もしいスピーカーでした。

もっとも営業中にそんなことはできるはずもなく、店を閉めた後掃除をしながら、
ボリュームをしっかり上げていろいろな曲をかけて聞いていました。

母が店を閉めると言うので、閉店前日に、手元にあったダイヤトーンの
スピーカーと入れ替えてもって帰ってきて、今でも手元にあります。

残念ながら現状は、経年変化でプッシュ式のターミナルが取れてしまったり、
ウーハーのエッジが切れていたりと散々な状態です。

注1)閉店と言っても居抜きで処分したので今でも同じ店構え、同じ店名で営業している様子です。

注2)父はバロック音楽を店で流したいと言うので、NHK−FMで早朝にやっている、バロック音楽をアナタに、
と言う番組をエアチェク(死語ですね)をしたり、大きなレコード店で探したLPをもとに作ったテープをたくさん作ったのですが...
父が、そんなのではなくてチェンバロがメインのアップテンポなものをと言うので、よく確かめてみたら...
父が思っていたバロックとは・・・ポールモーリアのことだったのです。

1981年10月頃 日本橋アサヒステレオセンターより購入

スコーカは一度交換

2000年4月に譲受ける

 

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