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マーチブッチギられる私の記憶が確かならば、あれは1990年の夏の夜。 当時は大阪に住んでいた私が会社の夏休みに、千葉の幕張に住んでいる友人をたずねた帰り道のことだった。 場所は、名神高速道のくだり彦根へ向かう手前の長い直線の上り坂だった。 順調に時速百マイルちょっとで巡行していたマーチの後方から鋭いライトの光が放たれた。 追い越し車線を走っていた私が。道を譲ろうとして、左後方を確認すると、 子供の頭が入るような大口径の排気管をつけた、フェアレディだった、 自分のことは棚に上げて、「馬鹿なやつもいるものだ。」と私がつぶやいたとき、 アメ車には違いないがあまり見たことがない形だった。 多分こいつは先のフェアレディーを追いかけているのだろうが、 そう、そして私のマーチも、このアメ車にさえ、どうしても追いつけないのだ。 おそらく、300km/h級のフェアレディー。 どっちにしても、夏の夜のばか者たち。 交通規則、守りなさい〜。
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MASA'S room
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