SANSUI AU-D607F
昔勤めていた喫茶店で、使っていたものです。
このお店ができたときから仕事をしていて、オーディオセットの設定から手伝ったという思い出深いアンプです。
壊れたかというので譲り受けたのですが、簡単な整備で復活、以後私の居間でなり続けています。
1981年の10月よりほとんど毎日のように鳴らされているという、気合の入ったアンプです。
このアンプ山水の製品としては不安定だという定評のある製品でしたが、それでもこんなにタフです。
音も捨てがたいものがあります。
発振寸前の自作アンプにあるような切れのよさがあります。
スーパーフィードフォーワードという、入力と出力の差分を増幅して小出力長低歪のAクラスアンプで増幅して、出力に足し合わせるという仕掛けです。
ひれにより、現在知られていない原因で発生する未知のカテゴリーの歪も打ち消すことができるという触れ込みでした。
フィードバックやその他もろもろに起因する新種の歪理論を打ち立てて、それに対する回路を開発するという不毛な技術開発に終わりを告げます。
POWER AMP
実効出力 120W+120W (8Ω)
全高調波歪率 0.005%
周波数特性 DC〜300kHz(+0dB、-3dB)
SN比(Aネットワーク) 120dB
PRE AMP
SN比(Aネットワーク) PHONO MM 90dB以上
PHONO MC 74dB以上
TUNER,LINE,TAPE-1・2,TAPE2 110dB以上
OTHERS
定格消費電力 320(W)
外形寸法 445(W)×163(H)×448(D)mm
質量 17.6(kg)
スペック的には、何度問題も無いですね。
1980年10月頃 日本橋アサヒステレオセンターより購入
1993年7月にオーバーホール
1993年7月に譲受ける